最近は光回線やモバイル通信といったインターネットサービスが出てきて、ADSLという名前はほとんど聞かなくなてきましたね。
ただ今でもADSLを昔から使っているという人も多いと思いますし、光回線の届かないエリアではまだまだ現役で利用されているサービスです。
この記事では、ADSLとはなにか?というところから光回線などと比較しながらそのメッリト、デメリットについて紹介していきたいと思います。
ADSLとは
ADSLとはひとことで言ってしまうと、電話回線を利用したインターネットというものになります。
光回線が始まる5~10年前に普及したサービスで、もともとは固定電話回線の契約がなければ利用できないものでした。(今では固定回線がなくても契約ができます)
ADSLの特徴として、電話回線を利用したデータ通信には限りがあり、一度に多くのデータ量を送ろうとすると通信速度が遅くなってしまいます。
ADSLの通信は、各エリアの基地局から各家庭に分配されるように接続せれているため、利用者が集中する時間帯には速度が遅くなることがあります。また回線の質や通信距離により速度が変わるので、基地局に近いほど速い回線を使えたりします。
ADSLのメリット
料金が安い
ADSLの一番大きなメリットは価格が安いことです
他の記事でも書いていますが、光回線の相場はマンションタイプで4000円前後、一戸建てタイプで5000円前後となっています。
それに比べて、ADSLは契約する事業者やプランにもよりますが、2000円~3000円くらいで利用できるところが多いです。
ここでYahooBBが提供しているADSLについてみてみましょう。
固定電話有無 | プラン名 | 東日本 | 西日本 |
---|---|---|---|
固定電話あり | バリュープラン 12M 通常プラン | 1265円 3528円 | 1272円 ー |
固定電話なし | バリュープラン 12M 通常プラン | 2857円 5120円 | 2857円 ー |
NTTの固定電話の契約を持っている人は、月々1200円程度で利用することができます。
固定電話の基本料金が1500円程度なので、ふたつ合わせても3000円以下でネットを利用できるのはとても安いです。
エリアが広い
2つ目のメリットは利用できるエリアが広いことです。
ADSLは電話回線を利用したインターネットなので、固定電話がつながるところであれば次の2つのエリアを除けが基本的に使うことができます。
①NTTの基地局から離れすぎているところ
②ADSL回線の空きがないところ
まず、基地局から離れるにつれて回線速度が遅くなり、離れすぎるとデータがほとんど届かなくなっしまいます。
次に回線の空きについてですが、1つの基地局でつかる容量に制限があり、エリアの利用者が容量を超えてしまうと空きがなくなり利用できなくなります。
ADSLのデメリット
ADSLは光回線に比べて安い料金で利用することができますが、光回線と比べると劣る部分も多くあります。
この記事では劣る部分をデメリットとして書いていきます。
速度が遅い(特に下りの速度)
上で紹介したYahooADSLのプランを参考にしてみると、下りの最大速度は12Mbpsです。上りや下り、bpsについては別記事で書いていますので、今回は簡単な説明だけにします。下り速度というのがWEBページなどネット上の情報をパソコンに取り込む時の速度で、bpsというのが単位になります。
そして12bpsというのは100Mbpsや1Gbps(1000Mbps)の光回線や、スマホの回線に比べるとすごく遅いということになります。
しかもこれはプロバイダが公表している理論上の最大値です。つまり基地局内での数値ということになります。
ADSLは基地局からの距離が離れるほど、速度が落ちていく特徴があるので各家庭で利用するときは、この最大値より遅くなってしまします。
ただしオンラインゲームや複数のデバイスでのネット利用がなければADSLでも快適に使おことができます。
一般的に低画質の動画であれば1M、高画質のものでも2Ⅿ~4Mあれば視聴可能といわれています。
設備が古いためケーブルの損傷などのトラブルが起きやすい
ADSLはずっと前から利用しているアナログケーブル(電話回線)を使っている場合が多いため、老朽化によるケーブルの損傷が起こることがあります。
これにより原因不明の通信トラブルが起こることがあります。
そしてトラブルが起こった場合はプロバイダに問い合わせて調査してもらってください。
将来的に廃止になるサービスである
光回線の普及に伴いADSLの提供は将来的に廃止になってしまいます。
現状ではNTTが提供しているフレッツADSLが2023年にサービスを終了することが決まっています。
また最も利用者の多かったYahooBBのADSLも2019年2月28日をもって新規受付を終了しています。
ただし光回線の通ってない地域ではフレッツADSLは継続されます。
まとめ
ADSLとは光回線より前に普及していたインターネットサービスでした。
しかし現在では、光回線と比べて安価に利用できるなどのメリットもありましたが、廃止されるサービスとなっています。
そのため光回線の提供エリアでADSLを利用されている方は、将来的には光回線へ切り替えていかなければなりません。
切り替えの方法や注意点などは別記事でまとめているので参照してください。
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